【The Ashes 25-26】3rdテスト試合結果

ジ・アッシズの試合結果です。

🏏 The Ashes 2025-26 第3戦:🇦🇺オーストラリア vs 🏴イングランド(テスト)
会場:アデレード・オーバル(アデレード)
開始:2025-12-16 10:00(現地)
結果:オーストラリアが82点差で勝利
POTM:アレックス・ケアリー
マッチレポート(要点)
  • 🇦🇺は1回目371点→2回目349点。2回目はトラビス・ヘッドが170、アレックス・ケアリーが72で主導。
  • 🏴は1回目286点、2回目352点で追い上げるも届かず。2回目はザック・クローリー85、ジェイミー・スミス60、ウィル・ジャックス47、ブライドン・カース39*などで粘る。
  • ボウリングは🏴ジョフラ・アーチャーが🇦🇺1回目で5/53、🇦🇺2回目はジョシュ・タンジが4/70。🇦🇺は2回目でミッチェル・スターク&パット・カミンズ&ネイサン・ライオンが各3W

【1回目】🇦🇺オーストラリア 371(91.2ov)

打者 結果 R B 4 6 SR
トラビス・ヘッドc クローリー b カース10281035.71
ジェイク・ウェザラルドc スミス b アーチャー18274066.67
マーナス・ラブシャグネc カース b アーチャー19402047.50
ウスマン・カワジャc タンジ b ジャックス8212610065.08
キャメロン・グリーンc カース b アーチャー02000.00
アレックス・ケアリー(wk)c スミス b ジャックス1061438174.13
ジョシュ・イングリスb タンジ32394082.05
パット・カミンズ(c)c ポープ b カース13192068.42
ミッチェル・スタークb アーチャー54759072.00
ネイサン・ライオンlbw b アーチャー9351025.71
スコット・ボーランドnot out14213066.67
🏴ボウラー O R W ECO
ジョフラ・アーチャー20.25352.60
ブライドン・カース168925.60
ジョシュ・タンジ166414.00
ベン・ストークス(c)195302.80
ウィル・ジャックス2010525.60

【1回目】🏴イングランド 286(87.2ov)

打者 結果 R B 4 6 SR
ザック・クローリーc ケアリー b カミンズ9190047.37
ベン・ダケットb ライオン29305096.67
オリー・ポープc イングリス b ライオン3100030.00
ジョー・ルートc ケアリー b カミンズ19313061.29
ハリー・ブルックc ケアリー b グリーン45632171.43
ベン・ストークス(c)b スターク831988041.92
ジェイミー・スミス(wk)c ケアリー b カミンズ22263184.62
ウィル・ジャックスc ケアリー b ボーランド6291020.69
ブライドン・カースb ボーランド05000.00
ジョフラ・アーチャーc ラブシャグネ b ボーランド511055148.57
ジョシュ・タンジnot out7120058.33
🇦🇺ボウラー O R W ECO
ミッチェル・スターク166113.80
パット・カミンズ(c)176934.10
スコット・ボーランド15.24532.90
ネイサン・ライオン287022.50
キャメロン・グリーン113313.00

【2回目】🇦🇺オーストラリア 349(84.4ov)

打者 結果 R B 4 6 SR
トラビス・ヘッドc クローリー b タンジ17021916277.63
ジェイク・ウェザラルドlbw b カース1100010.00
マーナス・ラブシャグネc ブルック b タンジ13451028.89
ウスマン・カワジャc スミス b ジャックス40514078.43
キャメロン・グリーンc ブルック b タンジ7710100.00
アレックス・ケアリー(wk)c ブルック b ストークス721286056.25
ジョシュ・イングリスc スミス b タンジ10200050.00
パット・カミンズ(c)c ブルック b カース6180033.33
ミッチェル・スタークnot out781087.50
ネイサン・ライオンlbw b カース01000.00
スコット・ボーランドc&b アーチャー160016.67
🏴ボウラー O R W ECO
ジョフラ・アーチャー12.42011.60
ブライドン・カース208034.00
ジョシュ・タンジ187043.90
ウィル・ジャックス1910715.60
ジョー・ルート83204.00
ベン・ストークス(c)72613.70

【2回目】🏴イングランド 352(102.5ov)

打者 結果 R B 4 6 SR
ザック・クローリーst ケアリー b ライオン851518056.29
ベン・ダケットc ラブシャグネ b カミンズ4210200.00
オリー・ポープc ラブシャグネ b カミンズ17292058.62
ジョー・ルートc ケアリー b カミンズ39635061.90
ハリー・ブルックb ライオン30562053.57
ベン・ストークス(c)b ライオン5181027.78
ジェイミー・スミス(wk)c カミンズ b スターク60837272.29
ウィル・ジャックスc ラブシャグネ b スターク471373034.31
ブライドン・カースnot out39644160.94
ジョフラ・アーチャーc ウェザラルド b スターク3140021.43
ジョシュ・タンジc ラブシャグネ b ボーランド130033.33
🇦🇺ボウラー O R W ECO
ミッチェル・スターク176233.60
パット・カミンズ(c)174832.80
スコット・ボーランド17.53512.00
ネイサン・ライオン257733.10
キャメロン・グリーン104404.40
トラビス・ヘッド156104.10
マーナス・ラブシャグネ1707.00
出典:Cricbuzz(試合情報・各回の打撃/投球集計)を基に作成

アッシズ第3戦 戦術的マッチレポート

アデレードで行われたアッシズ第3戦は、オーストラリアが82ラン差で勝利し、 シリーズ3勝0敗でアッシズ保持を確定させた。 スコア上は追い上げを許した形だが、戦術的にはオーストラリアが 全期間にわたって主導権を管理し続けたテストマッチだった。


試合の結論(戦術要約)

  • オーストラリアは「攻める局面」と「耐える局面」を明確に切り分けた
  • イングランドは追撃局面で見せ場を作ったが、主導権は一度も奪えなかった
  • 勝敗を分けたのは得点力ではなく局面管理・新球対応・守備精度

スコアボードから読む戦術構造

イニング 戦術的意味
オーストラリア 1回目(371) 上位が完璧でなくても崩壊しない構造。 ケアリーを軸に「下位で回収する設計」が機能。
イングランド 1回目(286) 生存重視に寄せたが主導権は奪えず。 反撃の連鎖が生まれないまま終盤へ。
オーストラリア 2回目(349) ヘッドが加速役となり、追撃を現実的でない領域へ押し上げた。 目標は435ランに設定。
イングランド 2回目(352) 粘りは見せたが、新球局面での失点が致命的。 追撃は「組織」から「個人の抵抗」へ変質。

局面別・戦術レビュー

フェーズ1:オーストラリア1回目 ― 崩れないための設計

この試合で最初に示されたオーストラリアの優位性は、 「早く点を取る」ことではなく「早く崩れない」ことだった。 ケアリーの長い滞在は、イングランドの 序盤で流れを掴むプランそのものを無効化した。

  • 無理な加速を避け、相手の集中力を先に削る
  • ボウラー交代を強要し、守備時間を延ばす
  • 後半に守備ミスが出やすい環境を作る

フェーズ2:イングランド1回目 ― 思想の揺らぎ

イングランドは「攻める」か「耐える」かを定め切れなかった。 積極性はあるが連続性に欠け、 主導権を握るための明確な区間を作れなかった点が致命的だった。

  • 単発の好打はあっても流れを変えられない
  • 相手に2回目で再設計する余裕を与えた

フェーズ3:オーストラリア2回目 ― 追撃可能性の破壊

ヘッドの役割は「加速」ではなく 追撃という概念そのものを壊すことだった。 目標を435まで引き上げたことで、 イングランドは時間とリスクの両方を背負わされることになる。

  • 得点速度を上げ、守備側に選択肢を与えない
  • ウィケットを失わず、加速局面を継続
  • 精神的に「普通のチェイス」を不可能にする

フェーズ4:最終追撃 ― 新球で壊すという明確な勝ち筋

イングランドは数字上は迫ったが、 オーストラリアは終始「やるべき局面」を外さなかった。 新球で上位を削り、追撃を組織的反攻から個人戦へ落とした点が決定的だった。

  • 無理に仕留めに行かず、リスクを待つ
  • 上位処理後は守備位置を固定し、消耗戦へ

勝敗を分けた要素(数字に出にくい部分)

守備精度

スリップを含む守備の安定感は、 追撃ムードを何度も断ち切った。 この差はシリーズ全体を通して一貫している。

試合速度の管理

オーストラリアは急がず、イングランドを急がせた。 この「速度の主導権」が最後まで動かなかったことが、 82ラン差以上の内容差を生んだ。


総括

アデレードの第3戦は、 オーストラリアが「ホームでアッシズを勝つ方法」を 戦術的に示した試合だった。 得点、ウィケット、時間、精神的圧力―― すべてを管理した側が勝つ。 それを極めて明確に示した一戦である。

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