クリケットのボウリング① ボウリングの基本

クリケットのボウリングは、ボールをバッツマンの手前でワンバウンドさせながら投げるプレーです。肘をまっすぐに伸ばしながら、肩越しでボールを投げます。

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投球の基本

ボウラーの目的は、バッツマンの得点を抑えながら、ウィケットを倒したり、コートを狙うなど、アウトを狙うことです。ボウラーは10アウトを取ること、または限られた投球数の中で、バッツマンのランレート(得点率)を抑えていきます。

ボウラーは1オーバー(6球)ごとに交代し、2オーバー連続して投球することができません。1オーバーが終了すると、今度は反対側のピッチから別のボウラーが投球していきます。

ノーボール

ボールを投げる際には、手前にあるラインのポッピングクリースを踏み越えながらの投球は許されておらず、この投球は「ノーボール」になり、相手に1ランが加算されます。また「ノーボール」は、肘を曲げて投球した場合、ウィケットに届くまで2バウンドした場合や、投球したボールが届かなかった場合にも採用されます。

「ノーボール」は1オーバーで投げる投球数の6回のうちに含まれません。よって、このオーバーのボウラーは、更に1球投げなければなりません。

ワイドボール

また、バッツマンがバットで届かないような高さや、大きく横に逸れたボールは「ワイドボール」と判定されて、相手に1ランが加算されます。

「ワイドボール」も「ノーボール」同様に、1オーバーで投げる投球数の6回のうちに含まれません。よって、このオーバーのボウラーは、更に1球投げなければなりません。

ボウリングの戦術

クリケットの試合において、守備の選手はなるべく相手の総得点を増やさないようにするのが目的となります。

バッツマンはアウトになったら、このイニングでのバッティングの機会が失われます。そのため、できるだけ早く10アウトを奪い、相手のバッティングの機会を無くすることが要求されます。

投球数の制限がないテストマッチでは、主にウィケットを奪っていく投球が望まれ、ODIやT20のようなオーバー制限がある形式では、いかに相手のランを増やさないかを目指していく投球を要求されます。しかし、強力なバッツマンに対しては、なるべく早くアウトにして、得点を伸ばさないように戦略を練らなければなりません。

ウィケットを倒せば、相手のバッツマンをボウルド、またはLBW(レッグ・ビフォー・ウィケット)でアウトにすることができますが、相手のバッツマンにとっては、ウィケットを狙ってくるボールが来ると予測した場合、ほとんど防ぐことができます。そのためボウラーは、ウィケットから離れた場所にわざと投げたり、球種を使い分けながら、ボウルドやLBWを狙ったり、打ち損じを誘ったりします。

相手のバッツマンの特徴や試合展開、ピッチやボールのコンディションによって、ウィケットを狙うのか、または得点率を抑える戦術を取るのか、常に戦略を練っていかなければなりません。

ボウラーのタイプや球種などは、次回以降に触れたいと思います。

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